■ 過労死と労災
本来会社には、時間外労働や休日労働をした場合、
決められた割合の給料を払わなければならない義務があります。
しかし、労働基準法に違反した労働時間を隠すために、
残業していた事実を記録ごと消してしまうといブラック企業や
不況を理由に暗黙の強制になっているサービス残業が増えているのが現実です。
労災保険(労働者災害補償保険)は
業務が原因で起こった
ケガ、病気、死亡(業務災害)にたいして適応される保険です。
従業員を一人でもかかえる会社は加入する義務があり保険料を払わなくてはいけません。
長時間労働やストレスで起こる過労が原因で
くも膜下出、脳梗塞などの血脳疾患、
心筋梗塞、急性心不全などの心臓疾患で
死亡した場合この保険が適応されます。
過労による精神的ストレスからうつ病になる人も増加していて
大きな社会問題になっていますが
過労が原因の精神障害や自殺も、
まだまだ少ないですが労災と認定される場合があります。
認定されれば、治療のための休業期間と復帰後30日間は解雇されることもありません。
過労が原因で退社となれば労災申請をする事になります。
会社としても、長期休暇や休職などで過労を解消する方法をとるでしょう。